第81章 また彼女を誤解した

有岡里穂はもう彼らを相手にしなかった。三人はその場にしばらく立ち尽くし、やがて黙って立ち去る。

病室を出てから、彼らの沈黙は長く続いた。

「里穂のこと、誰かにちゃんと見張らせろ」

有岡隼人が振り返り、病室の扉を一度だけ見た。

扉を出た瞬間、三人の胸に押し寄せたのは、頂点まで膨れ上がった罪悪感だった。相手は実の妹だ。大事に育ててきて、これまで何事もなかった。それなのに今回は、あんな大ごとに巻き込まれた挙げ句、自分たちは真正面から見て見ぬふりをした。

隼人がそう言っても、背後の二人は返事をしない。

違和感を覚えて振り返ると、有岡哲哉と有岡健太が、魂の抜けた顔でその場に立っていた。

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